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乗り合い型保険代理店に遊びに行ってみるの巻 [共済・保険]

保険の裏側を調べていたら、次々と面白いことが出てきまして。

きっかけになったのは件のなごみ共済。その気になりゃこんなに安く手厚い保障が作れるのに、世の多くの保険商品との差はいったいなんなんだ?と。

日本人の保険・貯蓄好きは世界でも珍しいらしく、おおざっぱに言って実に8割超の人が何らかの生保や医療保険に加入しているとのこと。まあ他国の常識が必ずしも正しいワケでなし、事の良し悪しはともかくとして、日本人がリスクを好まない…というかリスクヘッジを好むのは確かなようです。

「保険はできるだけ入らない」が世界の常識 (東洋経済オンライン)

おいちゃん、平均的な日本人よりはリスク選好タイプ。
通り一遍の博打はたしなみ程度にこなしますが、麻雀はイケイケどんどんだし、競馬は押さえを買わん。どーん!と上に突き抜ける可能性は秘めている半面、ドツボにハマれば谷の深いこと深いこと(T ^ T)

そんなおいちゃんが保険に興味を持つなんて、自分でもちょとびっくりしとりますが(^^;

保険を掛けるというのは、小難しいことはさておき要するに、「いざという時なんて来てほしくないけど、世の中に絶対なんてことはあり得んので、万一何か良からぬことが起きた
時に助けてもらう約束をする」ってことです。

つまり、「自分には必ず良くないことが起きる」と確信している人はたんまり保険に入れば良いし、「自分は事故にも遭わんし大病もしない。もし読みが外れたなら、その一撃でパンクしても構わん!」と言う人は、保険料なんて無駄なもん一切払わんでよろしい。

知ってますか?いつの統計か定かでないけど、日本で20歳まで無事に生きた人が、60歳前に亡くなる確率。1000人中たった3人…0.3%ですってよ(◎_◎;)

以前、一度だけ勤め人やった時、会社に出入りしていた生保レディさんに勧められるがまま、死亡保障3500万の保険に入っていたことがあります。30歳くらいだったかな、当時の掛け金で月3万円ほど。その時は意味も解ってなかったけど、10年ごとの更新で掛け金が跳ね上がる、例の悪名高いやつね(^^;

死亡保障以外の詳しい内容が解らんので、凄まじくおおざっぱな計算になりますが、もしあの保険を満期までかけ続けていたとしたら、30~39歳の10年、120ヵ月で

3万×120=360万

あ、10年後の更新の時、例えば掛け金が倍になるとして、月に6万円も払えんと文句を言うと、レディは「月々のお支払いをお安くする方法がありますよ♡」と囁きます。はい、積み立てていた終身の部分を削るんですね。安くなるワケじゃありません。払うのは自分のお金です。

で、あれこれいじくって、月の払いは4万5千円に抑えられましたよと。ん~、そんくらいなら何とか…となぜか頑張って払っちゃうんですが、40~49歳では

4万5千×120=540万


続けましょう。50代。
月の払いは本来9万ですが、さらに積み立て部分を削ったお陰で6万円に抑えられました。たまたまリストラもされてないし、子供もまもなく成人して手を離れるので、まあ何とかなるでしょう。頑張ります。

6万×120=720万


こんなにおおざっぱでいいワケはありませんが、正確な数字を示すのが目的じゃないので勘弁してください。30~60歳の30年間に払った総額は、

360万+540万+720万=1620万

生命保険はマイホームの次に高価な買い物だってのは本当ですね(*_*)
まあ実際には、死亡保障の他にも病気・ケガで入院した時のための医療保険やら何やらもついていたはずですが、それは置いときます。(実はそこにもいっぱい罠が張り巡らせてあります。そう簡単に必要なだけ払ってもらえるとは思わん方がいいみたい(笑))


さて、この保険に還暦まで入り続けた人が1000人いるとしましょう。みなさん頑張って1620万円払いきりました。幸いにも0.3%には当たらず、命はあります。満期だ満期だ、さあナンボ返ってくるのかな~♪なんてお気楽なこと言っとる人も半分くらいいます。彼らは、自分が積み立てたお金を40~60歳の間の掛け捨て部分の保険料に使っちゃったことに気づいていません。

で。

満期の返礼金、ざっくり100万。←適当

いや、当たらずとも遠からずだと思いますよ、こんなもんです。(笑)


さて、運悪く死んじゃった3人の方です。
二人は奥様がきちんとした方で、旦那さんがどこのどんな保険に入っていたのかきちんと把握していました。お葬式を済ませ、ひと段落してから保険会社に請求して、無事3500万を受け取りました。残されたご家族も、いきなり路頭に迷うことはありません。いやーこの保険に入っていて良かった♪

ところが3人のうちの一人は、40歳の頃、
浮気が原因で奥さんに捨てられてました。両親も他界し、子供もおらず、その他親戚縁者とも疎遠。一応お葬式は身近なところで出してもらえましたが、彼がこの保険に入っていたことを知る人がいません。当然、保険会社に請求する人がいません。彼の死亡保険金3500万は、いったいどこへ行くのでしょう…おいちゃんは知りません( ー`дー´)キリッ


…かなり強引な設定ですね。保険会社さんごめんなさい。

ともあれ、行先のない3500万円以外はだいたい流れが見えました。
1620万から満期の返戻金100万を戻して、1520万。

×生き残った997人=15154400000

0が多すぎて大変ですが…151億です。
※繰り返しますが、特約の医療保険で出る支払いなどは無視しています。


このお金で大勢の外交員を雇い、立派な自社ビルを持ち、派手なTVコマーシャルを打ち、代理店にも販売委託するのでマージンを払いますが、それにしても…それにしてもですよお父さん!(笑)


ちょとマジで!
自分とご家族の入っている保険を調べてみることをお勧めします。



「保険外交員を使わず、オフィスは質素なレンタル、TVにCMも流しません。経費をとことん削って、その分保険料を安く抑え、保障を手厚く。」をモットーに、保険業界に旋風を巻き起こしたのが有名な出口 治明氏、現ライフネット生命会長ですね。
ライフネット生命HPより引用

おいちゃん別にライフネット生命の回し者じゃないですが、この会社のマニフェストはいっぺん読んでおく価値がありますぞホント。誠実とはこういうことです。その生き様は顔に出ます。コチラ



…あれ?
乗り合い型保険代理店に遊びに行ってきた話、ねーじゃん( ̄△ ̄)
面白かったんだわあー。
またこんど書きますん_| ̄|○、




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